風俗従業員たちの人権を守れ! (2) 古い風俗ビルで火災が続く訳とは!

古い風俗ビルで火災

古い風俗ビルで火災

先週末、埼玉県さいたま市大宮区宮町4丁目で起きた火事で性風俗店(ソープランド)「Kawaii大宮」で12人が死傷した。

現場はJR大宮駅北側の風俗店などが立ち並ぶ一角で、建物が密集した地域だ。

昔から旅館が立ち並び、風俗店も多いという地域だ。

さいたま市大宮区の司法解剖の結果、搬送先の病院で死亡した男女3人の死因が一酸化炭素(CO)中毒などだったことも判明。

報道によると近所の男性は「建物自体が全部古い。小さな部屋が何個もあるような感じ。一度火が付くと燃え広がる可能性がある。こんな所で火事があったら逃げられない」。

それでも風俗営業なのだから警察が許可した店が居並ぶ地域なのだろう。

現場写真を見ると、小さなビルが近接して並び、風俗店のネオンや看板がある。

付近の風俗店関係者によると、主に20~30代の女性が働いていたという。

この街に住んで70年になるという飲食店経営の女性(87)は「この辺はボヤが多く、火や煙はそんなに珍しくない」「ここの通りは女郎屋さんだった。火事はあるけど、人が亡くなったというのはあまり聞かないね」。

12月6日のブログに書いた「風俗従業員たちの人権を守れ!」。

風俗営業は公安委員会が許可を出す業種であるが、許可を出しただけであとは、ほったらかしにしていると言っても過言ではない。女性従業員たちの衛生環境や性病感染リスクについても行政がしっかり介入して保護するべきだ。もちろん、賃金や労働条件などで店側に不当な搾取をされていないか、労働基準監督署も積極的に介入するべきだろう。

またソープランドは今の風俗営業法では建物の建てかえが禁じられている。建物が老朽化して地震や火災のリスクが高くなっても改修でしのぐしかないのだ。地震多発国の日本で極めて異常なことと言わざるを得ない。つまり日本政府は風俗に「許可」は出すが、そこで働く人々が性病に罹ろうが、地震で建物が倒れたり火事になったりして死のうが「知ったこっちゃない」と言っているに等しい。

過去の風俗店関連の主な火災

平成20年4月 札幌市中央区のソープランドから出火。20~36歳の従業員ら男女3人が死亡

平成20年3月 名古屋市南区のビル3階の風俗店から出火。従業員の33~48歳の男性3人が死亡

平成19年10月 那覇市辻2丁目の雑居ビルから出火。風俗店従業員の女性(17)ら男女3人が死亡

平成18年11月 長野市鶴賀権堂町の雑居ビルから出火。1階の風俗店の事務所にいた従業員の女性(27)が死亡

平成13年10月 東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビル「歌舞伎町三洋ビル」5階の風俗エステ店「ひまわり」から出火。男性(55)ら2人が死亡

平成13年9月1日 午前1時ごろ、新宿区歌舞伎町の風俗店などが入った雑居ビル「明星56ビル」から火災。飲食店従業員ら44人が死亡

行政に責任が在る!

行政に責任が在る!

国土交通省は18日、都道府県に対して3階以上をソープランドとして使用している建物について、違反対策などの指導を徹底するよう通知した。

まったく解決策とはなっていない。

世の中の闇というか、社会の底辺で働く者の人命は二の次にされる。

(公式ブログより)