土葬施設なくイスラム教徒が墓場難民!
九州のイスラム教徒が「死後の行き場がない」と墓場難民として悲鳴を上げている。
西日本新聞の報道によると、イスラム教の葬儀は火葬を禁止し、土葬を用いることから墓地開設の理解が得られにくい。
九州にはイスラム教徒専用の墓地はゼロ。イスラム教徒たちは「今後も日本に住む仲間は増えると思う。本当に切実な問題」と訴えている。
イスラム教では神だけが人間を罰するときに火を使うとされている。死者の復活が信じられており、死によっていったん離れた魂が再び戻るための肉体が必要との理由から火葬を禁じている。
深さ1・5メートル前後の墓穴に、ひつぎから出された遺体は布で包まれたままあおむけに置かれ、顔は必ず聖地メッカの方角へ向かなければならない。
千葉県で亡くなった母方の祖父は土葬で埋葬された。昭和50年代のことだ。そのあと祖母は火葬された。日本でも土葬はあった。
日本ムスリム協会によると、国内に住むイスラム教徒は約21万人。
300~400人ほど住んでいるとみられる別府市は「多文化共生の観点から解決しないといけない問題だ」として土地探しに協力している。今のところ、住宅街からの距離などが要件を満たさず、具体化には至っていない。
カーンさんは「住民の迷惑になるなら人里離れた山奥でもいい。土地があれば、もちろんお金を用意して購入する。とにかく九州に墓地が必要です」と話している。
多文化共生は墓場問題も考えなければならない。
外国人労働者ならば老後は帰国願いたいが、移民となるとすべてを受け入れねばならない。
宗教、文化。
良い悪いではない。お互いに譲れない事柄だ。
墓地埋葬法は土葬自体を禁じていない。
具体的な墓地の開設要件は許可権者である都道府県や市町村が条例で規定する。
自治体の担当者は「ペット霊園でも反対が起きるのに、なじみのない土葬は相当な反発が予想される」。
栃木県足利市でも8年前にイスラム墓地の建設計画に住民の反対運動が起き、市は許可を出さなかった。土葬への抵抗感や偏見が背景にあったのだろう。
セレモニーホールを作るのにも反対運動が起きる。
墓場建設となれば一大事だ。しかも土葬となると余計に考える。
うちじゃなくてもいいだろうと住民は考えるよ。
(公式ブログより)